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東建コーポレーションカップ 2000

朝、ふと覗いた鏡に映る自分の姿に、異変を感じた桑原克典。“応急処置”で2位タイと、なんとか好スタートをきった

「ゴルフの内容は悪いですね〜。特にパットに不安がありました。というのも、最近、パットのときに球が右に出るくせがあって、パターがフラットすぎるのかな、と思ってきょうはアップライト気味のパターを持って出たんですね。そしたら、6番ロングでピンまで7メートルくらいのパットをなんとダフっちゃたんです。使い慣れないから、どうもヒールが引っ掛かっちゃったみたい。それからなんだか考えすぎちゃって大変でした。
 パットって勘で打つものじゃないですか、なのにまたダフるんじゃないか、とか変な心配し出しておかしく鳴っちゃって…ちゃんと当てたい、とかなんだか違うこと考えたりなんかして。しかも、すんごい速いグリーンで、不安に拍車がかかっちゃいました。

 きょうはこれから違うパターで練習して、明日は別のに替えますよ。

 ショットのほうは、思うようなショットが一回しか出てないんですが、スコア的には無難に、うまくいきましたね。ゴルフは深く考えるのもよくないし、考えすぎるのもよくない。で、打つ瞬間は絶対に何も考えず、次のショットまで歩くときに『あのショットはどこがおかしいのか』って考えたりして、メリハリをつけたのがよかったんでしょう。

 今オフは、子供が生まれたんで(昨年11月)、ずっと家(名古屋)にいて、ゆっくりと過ごしましたね、充実してました。いつもは、「え?もう開幕?」とか思うのに、今年は「早く出たいな」なんて。でも、いざこうして始まると、緊張感で余計な力が入ります。まあ、スコアはよかったからいいんですけど。

 その緊張感のせいか、きょう朝、『開幕前は、自分はどんな顔しているのかな』ってふと鏡を覗いたら、ビックリしちゃった。『あれっ!右手と左手の長さがこんなに違う!』って!(=写真)。

 右肩がこ〜んなに下がってて、焦っちゃって、キャディとああでもないこうでもないって相談して、『よし、引っ張っちゃえ!』とかいろいろやって『これでヨシ』とか言って、コースに出て行ったんです。

 あとでトレーナーの方に聞いたら、『骨盤がおかしくなっていたんだろう』って言われたんですけど、パットがおかしかったのはその後遺症ですかね。構えたとき、なんだかちょっと変でしたもんね」

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