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3ツアーの面々が子供たちの心に刻みつけたものは

痛みを微塵も感じさせないプレーで子供たちを引っ張った深堀
深堀圭一郎は、シニアVS女子VS男子の対抗戦『3TOURS CHAMPIONSHIP 2006 IMPACT!』の大会2日目に右肩がひどく腫れあがり、ドクターストップがかかった。
やむなく、手嶋多一にピンチヒッターを頼み、丸1日控えに回った経緯があった。

それでも、翌10日(日)のジュニアレッスン会『3TOURS JUNIOR SUMMIT』に、何食わぬ顔で現れた。
終始笑顔で子供たちに接し、痛みのある素振りは微塵も見せなかった。
深堀と回った山室信太郎くん(東京学芸大付属世田谷小4)はあとから、それを知って唖然とした。
「・・・そんなの、全然知らなかった。プロって我慢強い」と、感心しきり。

近藤智弘とプレーした成井彩奈さん(東京大妻中野高1)は、「夢のような時間でした」と感激した。
きっかけは、2004年の日本ゴルフツアー選手権 宍戸ヒルズカップ(現名称・UBS日本ゴルフツアー選手権 宍戸ヒルズ)。
近藤がS・K・ホとのプレーオフの末に敗れた試合。

「・・・あのとき、優勝争いの途中に、わざわざ私のところに来てボールを下さったのが近藤プロだったんです」。
以来、近藤を追いかけて六本木ヒルズで行われているファンの集いに駆けつけるなど、熱狂的ファンになったという。

憧れの選手との初ラウンド。
抽選の末に、近藤と回れることが決まったときは嬉しくて飛び上がってしまった。
いま、ちょうど期末テストの真っ最中だが、こんな機会は二度と来ないかもしれない。

「今日は思い切って来て本当に良かったです。近藤プロにいろんなことを教えてもらえたし、もっとゴルフが上手くなりたいと真剣に思いました」と、胸を押さえた。

宮里藍とラウンドした遠藤冴子さん(福島県富岡高1)は、創部1年目のゴルフ部に所属する。
やはり、この日一緒にレッスン会に参加した相原愛(めぐみ)さんと合わせて、まだ部員は2人しかいないが、憧れの宮里とプレーを共にしたことで「強いクラブにしたい」との決意を新たにしたという。

「ただ、見ているだけでも学ぶところはたくさんあって。今日、藍さんに教わったことは一言では言い尽くせない。リズムの良さとか、必ず今後に生かしたい」。

3ツアーズの面々が、子供たちの心に確実に何かを刻みつけた。

  • 成井さん(左)は憧れの近藤とのラウンドに感激・・・
  • いつだって、藍ちゃんはジュニアたちのお手本的存在

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