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サン・クロレラ クラシック 2000

「若い子と、同じようにやりたいんだ」

53歳の尾崎将司は、筋力アップ、飛距離アップを求めてトレーニングに取り組む。

 他の選手に1ヤードでもオーバードライブされると「屈辱的だね」と尾崎。
 しかし最終日。今週5ラウンド半目のプレーには、「特に後半、11番あたりから下半身にしんどさが出てきた。それくらいの体力なんだよ」と、年齢的な体の衰えは、本人がいちばん痛感している。
 現在、ドライバーの総重量は340グラム。かつて「スチールとパーシモンの時代には、390グラムなんてのを、平気で振っていたのに」と嘆く。
 「今、あのころからいえば3分の1以下。50グラム以上も軽いクラブを使っているのに、振り切りが良くないと感じるんだ。プロ野球選手が軟式用のバットを振っているようなものなのに、だよ。ビュンという音がしない。大きなスイングアークで振りきれていなんだ」
 自宅にあるヘッドスピード測定機で計ると、「どんなに一生懸命振っても、(秒速)53メートルしか出ないんだ」と嘆く。「試合だと、さらに振れてないから51を切るだろうね。ヘッドスピードを、55メートルくらいまで戻したくて、また始めたんだ」
 7月の住建産業オープン広島のあと取り組んだ筋力トレ。「今週はその成果で勝てたわけではない。そんな早く、出るわけないよ。そんな甘いもんじゃない」と一笑にふしたが、最終日のこの日は、競り合った山本昭一に、飛距離で負けたホールはほとんどなかった。
 「いつまで現役でやれるかはわからない。でもやるからには、いつまでも若い子と同じようにやりたいんだ」
 53歳を迎えてなお、上昇を目指すこの気迫。“ジャンボ健在”を強烈にアピールした1日だった。

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