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ゴルフ日本シリーズJTカップ 1999

鈴木規夫エグゼクティブディレクターの「大会みどころ」

 今季ツアーの総決算ともいえるこの大会。出場資格は、昨年の本大会から1年間の優勝者と、先週のカシオワールドオープン終了時点での賞金ランク20位以内の選手、つまり、今年1年、選び出されたスーパープレーヤーたちだけが、ここ東京よみうりカントリークラブに結集し、ここでさらに、『王者のなかの王者』が決定するわけです。

 選手らにとって、ぜひ勝ち取りたいタイトルのひとつであるのはもちろん、若手の中には、この大会に“出場する”ことだけでも名誉に感じると、口走る者もいるほどなのです。

 それだけに試合展開もよりいっそう白熱し、目の色変えてコースに挑む一流選手たちの表情は、まさに一見の価値あり。互いの気迫に刺激され、よりテンションをあげて放つ、選手の技ありショットを、会場に足を運んでぜひ、盗んでいただきたいと思います。

 コースのみどころとしては、まず締めくくりの最終18番、当コース名物のパー3(224ヤード)です。

 距離がたっぷりとあって、使用クラブは2番か3番アイアン。プロでも乗せるのがやっとの手ごわいホール。毎年このホールがゲーム終盤で、大逆転ゲームを生み出します。

 難易度は文句なくナンバー1です。
11番、480ヤードのパー4は右サイドが崖になっており、これを避けて左斜面に打ちこむ選手が多いホール。ティショットの落とし場所がとても狭いのでパーキープも難しく、選手たちを悩ますキーホールのひとつとなるでしょう。

 全体のコースレイウアトはゆったりと広く、思いきりよくせめていけます。
 選手たちの歯切れのよい豪快なティーショットは必見です。   昨年は若い宮本勝昌君が、土壇場でチップインイーグルを決め、プレーオフ4ホール目でジャンボ尾崎を下し、5年シードを決めて堂々とアメリカツアーに旅立っていったことで大きな話題を呼びました。 今年は誰に栄冠が輝くでしょうか。最終日までぜひ、注目していただきたいと思います。

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