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サン・クロレラ クラシック 2007

第2ラウンドが終了、第3ラウンドは11時10分スタート(大会3日目)

再開の17番、18番でいずれもパーに終わった中村。しかしその表情に悔いはなく「今回のプレーを次回につなげる」と・・・。
日没サスペンデッドとなっていた前日2日目の第2ラウンドは、この日4日(土)の6時25分から競技を再開。この結果、通算3オーバー49位タイまでの64選手が決勝ラウンドに進出した。

前日のうちにホールアウトできなかったのは、アウト2組イン1組の計7人。
中でも、35組目の中村龍明(=写真)は後半の10番から5連続バーディの怒涛の追い上げ。さらに、16番で7メートルの長いバーディチャンスを決めて、その時点で通算5オーバー。予選カットには、2打足りない位置につけていた。

あがり2ホールで2つ縮めれば、決勝に残れる。
しかも、もし実現すればハーフトータル28は、ツアーの9ホール最少スコアのタイ記録だ。
17番で、6メートルのチャンスにつけて、ますます可能性が高まった。
「・・・その勢いのまま、打ってしまったほうが良かったかもしれない」。
しかし、小樽の森に夕暮れが迫っていた。確かに、目指すカップが見えないほどではない。
だが、微妙なライン、傾斜の見分けがつかなかった。

「この状態で、大事なパットを打ちたくない」と、中村はとっさに思った。
日没サスペンデッドを告げるサイレンが鳴ったのは、その直後だった。

それでも、同じ組の岡茂洋雄はプレーを続け、ひとまずそのホールを終了したが中村はもちろん、翌日に持ち越すことに決めた。
「早く終わりたい、という理由だけでいい加減なプレーはしたくなかったんです」と振り返る。
今回の場合は、予選通過をかけてのプレーだが、プレッシャーがかかるという点では優勝争いの場面にも共通するシーンといえるかもしれない。

「ここで投げやりにやるか、最後まで諦めずに大事に行くかで、今後のゴルフが変わってくるかもしれないじゃないですか? 連続バーディが取れる可能性は五分五分かもしれない。それでも、少ない可能性に賭けてみたかった」。
中村にはそれほど大事な残り2ホールだったのだ。

結局、この日3日目の再開ホールでいずれもパーに終わったが「悔いはない」。
予選落ちは決定したが、最後まで精一杯戦いぬいた手ごたえが残った。

今週は、すこぶる調子が良かった。
それだけに初日は「調子に乗って」無謀な攻めに終始したことが仇になった。
「こんな難しいコースでがっついても、上手くいくわけなかったのに・・・」。
82を打って、大いに反省。
「いっさい、欲を捨てよう」。そう心に決めて迎えた第2ラウンドは、5連続バーディにも逸る気持ちを懸命に抑え、コースと向き合ってきた。
「最後まで、その気持ちを貫けたのが良かったと思う。今回のプレーは、必ず次回につなげたい」と心に誓って、早朝のうちに小樽を後にした。

中村ほかサスペンデッド組のうち、決勝ラウンドに進出したのは結局、通算イーブンパー16位タイの篠崎紀夫だけとなった。
アウト36組の森田幸春と、イン48組の柳澤伸祐は、中断時点で通算4オーバー。あとひとつ縮めるだけで良かった。柳澤は再開ホールの8番でバーディを奪い、望みをつないだが最終9番で大トラブル。
バンカーに打ち込んだ第2打でボールを土手に当てて脱出失敗。4打目はラフ。5打目も乗らずにダブルボギー。
健闘も報われず、通算5オーバー75位に沈んだ。

なお続く第3ラウンドは台風の影響により、11時10分にアウト・インよりスタートしています。

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