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コカ・コーラ東海クラシック 2006

招待外国人選手カミロ・ビジェガスが3位タイ

この日同じ組で回った近藤智弘が、変なところで感心した。「見かけだけじゃなくて、ちゃんとゴルフも上手いんだもん。すごいよね!」。

体に添ったタイトなシルエットのゴルフウェアを颯爽と着こなす。
細身だが、筋肉のみっしりついた体に、それがとても似合っている。
キャップのスソからはみ出したブロンドヘアーが、風に揺れる。

「男から見てもかっこいいよね! だけどあれでちゃんと飛ばすし、ラフからも豪快なショット。そのギャップが、ますますかっこ良かったよ」(近藤)。

535ヤードの7番パー5で、残り234ヤードから3番アイアンで50センチにつけてイーグルを奪った。
再三、ラフにつかまりながら「フ〜ンッ!!」と、声も一緒に吐き出しながら、渾身の力で脱出してしのぐ。

飛んだり、跳ねたり、ときには地面を這ったり・・・。
アクロバットなゴルフで、ギャラリーを魅了した。

開催前から話題になっているのが、グリーン上でラインを読むときの姿勢だ。
海外では“スパイダーマン”とも呼ばれているそのポーズは、この日スタートの10番と15番で披露した。

その15番で、左手を地面につき、右足を後ろに長く伸ばす珍妙なスタイルで、ラインを読んでいる真っ最中だ。

ちょうど、真正面にいた同じ組の片山晋呉に、ビジェガスの目が釘付けになった。

両足を180度に開脚した状態で地面につけて、やはりグリーンに這いつくばって、いたずらっ子ような笑みを浮かべて、片山がラインを読んでいた。

ビジェガスに対抗してそんなポーズを取ったのだろうが、これにはさすがの本人もびっくり仰天。
「僕でさえ、とてもあんなポーズは真似できません。片山さんて、ほんとうに面白い人ですね!」と、笑い転げた。

「片山さんのことは以前から知っていたし、素晴らしい選手。明日も、彼と一緒に回れるのが楽しみです!」と無邪気に笑った24歳。
この難コースで1アンダー3位タイの好発進はさておき、日本の賞金王とのラウンドを心から楽しんでいるようだ。

カミロ・ビジュガスCamilo Villegas プロフィール
1982年1月7日生まれの24歳、コロンビア出身。
身長175センチ、体重72キロ。
6歳の時、父親の影響でゴルフを始める。高校卒業後にアメリカ留学。フロリダ大学でビジネスを学ぶ傍らゴルフ部で8勝を上げる活躍。2004年にコロンビア人として初の全米オープン出場を果たす。
その後プロ転向。
昨年のネーションワイドツアー(米二部ツアー)で好成績を上げ、賞金ランキング13位に入って今季からUSPGAツアーに本格参戦。
FBRオープン2位タイ、フォードチャンピオンシップ2位タイ、プレーヤーズ選手権3位タイ、カナディアンオープン2位タイと順調に成績をあげ、現在賞金ランクは32位。

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