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東軍が2年ぶりに賜杯を奪還!!

第12回ガン撲滅基金 高松宮妃賜杯争奪 ゴルフ東西対抗競技大会は、最終組の“キャプテン対決”の結果を待たずして、決着がついた。14対10ポイントで、東軍が2年ぶり8度目の優勝を飾った。
マスコットガール白石美帆さんの手から託された、高松宮妃賜杯。
アマキャプテンの柴田恭兵さんとともに、その重みを両手に受け止めた東軍キャプテンの深堀圭一郎は「みなさんの素晴らしいプレーのおかげで、賜杯を取り戻すことができました。ありがとうございます!!」と、頭を垂れた。

今年の出場プロは、ファン投票の結果をもとに選抜された。
キャプテンは、一番人気の選手がつとめることになっていた。
青木功らベテランもまとめてチームに従えるプレッシャーは、相当なものだった。
大役をみごとに果たし、賜杯を奪還したキャプテンの喜びは、ひとしおだった。

表彰式が終わるなり深堀は、一歩前に進み出た。
「みなさん、お手を拝借!!」と声を張り上げ音頭を取って、全員で万歳三唱。
東軍の勝どきは、会場のイーグルポイントゴルフクラブにこだました。

出場メンバー最年長で、東軍の“影のキャプテン”と呼ばれていた青木は、これが大会初出場だった。
ファン投票で上位にランクインしたことを知り、米シニアのチャンピオンズツアーからいったん帰国して、今大会への参戦を決めた。
「ファンのみなさんに選んでいただいたおかげで、僕も貴重な経験ができたよ」と、青木は言った。

チーム編成は、出身地ごとに東西12人ずつ。2人1組の4サムによるオルタネート方式の18ホールストロークプレーで争う今大会に、優勝賞金はない。
勝ちチームには2、引き分けると1ポイントずつが与えられ、その合計で勝敗を決める。
そこにあるのはただ、栄光のみ。

「…今日は、普段のトーナメントでは見られない選手たちの表情があったと思う。今日ここに来てくださったファンのみなさんには、ゴルフには、こんな戦い方もあるんだってことを知ってもらえたと思う。今日の日が、ますますゴルフを愛してくださるきっかけになればと思う」

表彰式でそう語った青木は、ティオフ直前の朝のチームミーティングでメンバーたちに「勝利を追いかけていくのと同時に、俺たちは技で、芸能人のみなさんは楽しく大会を盛り上げていこう!」とのアドバイスを送ったという。

選手ひとりひとりがその言葉に忠実に、技と芸を存分に競い合った今大会だった。


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