風邪による関節痛にもかかわらず、首位にたった手嶋多一

この日首位になった手嶋多一の疲れも、やはりピークを迎えている。前日から風邪ぎみで、ホールアウト後は「背中の関節が痛くてたまらない」と訴えた。

それでも、ショットは好調で6バーディ(1ボギー)を奪って首位タイ発進。

「なんでかな…もうプレーをやめて帰りたいくらい痛くてたまらないのに、よ〜いドン(初日で)いきなりスコアがよかった」と首をかしげた。

この大会は、過去3回出場(96年〜98年)で2回予選落ちと「相性は悪いはず」だった。今年は開催前に、仲間のプロから、「グリーンには(開聞岳からの)目があると聞いて、意識して打ったらこれまでよりパットが入り出した」ことも好スコアの要因だろう。

痛む背中をさすりながら「なんとか最後までがんばりたいけど…」と顔をしかめた。

3位タイグループの伊沢利光も、先週のフェニックストーナメントから風邪気味

3位タイグループの伊沢利光も、先週のフェニックストーナメントから風邪気味で今週は、抗生物質をのみながらの参戦となった。

「先週のコース(フェニックスCC)はたくさんのギャラリーが歩いて、ものすごい量のほこりが舞った。それで喉をいためてしまったんです」と伊沢。

加えて、「連戦の疲れもたまっている」(伊沢)が、体調不良ももろともせず、4 アンダーでまわって3位タイ。

昨年は、プレーオフでブライアン・ワッツに敗れたものの、最終日通算14アンダーまでスコアを伸ばして首位にたった。

「今年は、なぜだかグリーンの速さがよく読めない。速い、と読んで遅かったり、遅いと読んで速かったり。傾斜とスピードの感覚がつかめなかったし…」といいながらも、スコアをまとめられる相性の良さもある。

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