記事

サントリーオープン 2000

「今日は堪えて堪えて堪えまくり」

2位タイの久保谷健一。

 前日は、ショット、パットともに好調で、「最高、長くても2メートル以上のパーパットはしていない」と、ノーボギーの67であがってきた久保谷。
 だが、第2ラウンドは
「堪えて堪えて、堪えまくり」。

 とにかく、ショットが右へ左へ、良く曲がったという。
 納得できたのは10番パー5と11番パー3。
 10番は、残り220ヤードを5番アイアンで5メートルにつけてイーグルを奪い、11番ではあわやホールインワンで、ピンまで30センチにつけてバーディを奪ったが、「良かったのはこの2箇所くらい」という。

 「昨日と比べたら、倍以上曲がってる。苦しかった」と振り返った久保谷。

 そこまで聞いて不思議なのが、この日のスコアだ。
 最終18番では、「おまけ」の4メートルのバーディパットを沈め、1イーグル、3バーディ(1ボギー)の67であがり、2位タイと上位で踏みとどまった。
 本人も、「あんなに曲がって、どうしてこんなにいいのか…」と、首をかしげる。

 内容には不満だらけなだけに、充分にツアー3勝目を狙える位置につけても、「ダメです。こんな内容で勝ったら、みんなに叱られます。最終日は、僕のハートじゃあ、スコアは伸ばせるはずないし…」と出るのは、弱気なコメントばかりだ。

 だが、最後には「ただ、確かにここってときになんとかなってるから、優勝は…あるとすれば運任せですね」と、色気も見せていた。

関連記事