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ゴルフ日本シリーズJTカップ 1999

首位の伊沢と4打差2位の細川和彦

ホールアウト後、テレビ解説者として会場入りしている青木功に、即席レッスンを受ける細川(右)
「ターゲットはひとり!」
 現在、賞金ランキング4位(海外賞金含む)の細川和彦。この大会と最終戦のファンケルおきなわオープン次第では逆転で賞金王の芽も残されている。
 しかし、逆の見方をすれば、ランキング5位の伊沢との賞金獲得額の差はわずか150万円余りで、少しでも伊沢が細川よりも今大会で上位でフィニッシュすれば、簡単に逆転されてしまう立場でもある。伊沢は8アンダーの単独トップ。細川は4アンダーの単独2位。

 「自分のゴルフをするしかない」という細川。だが、 一方では「公式戦には弱いからなぁ」と自嘲の言葉も漏らす。というのも、伊沢が優勝した95年の日本オープンで、細川は2位。そして、尾崎直道が優勝した今年の日本オープンでも2位だったからだ。

「でも、3度目の正直ともいえるよね。今度こそ逆転して勝ちたい。ターゲットはだたひとり(伊沢)だ!」

 細川が最終日、どんな追い上げを見せてくれるか――。

細川和彦の話
「追いかけて行くのだから、ついて行かなければいけないけど、我慢もしなくちゃいけないし、ピンも振ってあるから無理もできないしね。今日の午前中(ノーバーディ、1ボギーの36)のことを考えると、もっとバーディを取っておきたかったね。明日はハーフ残して2打差ぐらいにしておきたいな。相手のことは見ないでやりたい。気にすると、焦ってスウィングリズムが早くなるのは、いままでの経験でわかっていますから。自分のゴルフをして、攻めながら守ります」

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