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〜全英への道〜ミズノオープン 2000

「成長は認めているよ。ただ、もうひと超えしてもらいたいんだ」

 前半、3番、4番で連続3パットのボギーを叩き、このまま後退するかと思われた尾崎将司が、続く5番から3連続バーディで盛りかえし、首位を走る伊沢を猛追。ラスト18番パー5は、残り240ヤードをあざやかに2オンしてバーディフィニッシュ。1打差の単独2位につけ、愛弟子の背中をがっちり捕らえた。

 「まあ…調子が良くなってくれば、ロングで貯金していくっていうのが本来の形だからね。今日の風は、このくらいならまったく気にならないね。昨日とあまり変わらなかったしね。どうってことないよ。
 3番、4番は3パットのボギーだけれど、これはティショットの距離感の問題だよね。ティショットがね、なんでもないフォローの5アイアンでのショットだから、もっと寄せなければいけなかったね。これはティショットを反省すべきところだ。まあ、ファーストパットも打ててなかったけれどもね…。
 全体の雰囲気は、ショットもよくなったから、上向きという感じ。ティショットのミスが非常に少ないからね。5番のバーディは、3パットの連続ボギーのあとだから、よけいにね、気持ちが前向きになってきているよね。
 ショット、パットに手応えが出てきているから、そうなってきてるわけでね。今週、初日に『気合入れていく』って言ってたが、今週はそのとおりになっただろ? へへっ(笑顔)。
 スイングでもこうすればいいって言う、ポイントみたいなのが掴めた。いつも、こういうふうにスイングしたらいいっていう一点だけを考えてやるようにしているけど、今までそれを意識しなかったときがあるから…。今回は、そんなに自分で悪くなっていくっていう要素はない。ただゴルフのことだから何が起きるかわからないし、いくら調子よくたってうまくいかないときもあるけど、今は非常に上向きということには変わりないわね。
 伊沢も今年調子がいいけど、まだこれだっていう決めができていないわね。安定したプレーヤーではあるよ。スイングはいいし、距離も出る。成長は認めているよ。けどね、もうひと超えしてもらいたいっていう気持ちがある。できればもっと大きなトーナメントでさ、いい選手が揃っているときに勝ってもらいたいんだ」

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