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全日空オープン 2000
「寂しい…これに勝って、故郷に帰りたいね」
単独2位のクリスチャン・ペーニャは、今季から日本ツアーに参戦している米国出身のプレーヤーだ。
92年にツアープレーヤーに転向。
93、94年は米ツアーの下部組織のナイキツアーに参戦。成績が残せず、95年は全米オープンに出場(40位)した以外は試合に出ないでひたすら練習を積み、96年からアジアの大会に足を伸ばした。
将来の夢は、やはり米ツアーで、そのために「アメリカ、ヨーロッパ、そして日本。世界3大ツアーのうちのひとつ、日本ツアーで経験を積みたいと、やってきたんです」と話す。
現在は、妻のジュディさんを故郷に残して、東京でのホテル住まいに、「寂しいね」とペーニャ。
実は、8月の新潟オープン、サン・クロレラで、ジュディさんにキャディをお願いしたが、そのときに、妊娠していることもわかった。
3月に待望の第1子が生まれるそうで、「今週、ぜひ勝って、里帰りしたい」と“凱旋帰郷”をもくろんでいる。
「今日は17番で、風を読み間違えて3打目をミスして、しかも、2メートルのパーパットをおかしなパッティングをしてはずしてしまったけど、それでも今週は、パットとドライバーがすごくいいんです。
KBCオーガスタのときも3日目、最終組でまわって、結局、崩れてしまったけどそれがすごく自信になっていると思う。
それと、もうずいぶん前から、クレイグ・ハリソンさんというコーチに教わっていて、おとといも、ちょっと気になる点があったので、彼に電話で相談しました。
すると、彼は、『体のターンができてないんだろう。腕で打ちに行っているんだ。もっと足を動かして、ショットしなさい』って。それは前からずっと抱えてる問題点なんだけど、今回、特に気をつけてショットするようにしたら、すごく良くなりました。
彼への電話は、いつも30分くらい。電話代がかさむけど、電話代を稼ぐためにも、明日はぜひいい成績をあげたいね。
3位の直道さんは、素晴らしい選手です。
トップの佐藤君は、英語も堪能でコミュニケーションもよく取るし、彼は留学時代、僕の故郷にある大学にいたこともあって、非常に良く知っているんだけど、今や日本を代表するプレーヤー。僕から見ても素晴らしい選手だと思うよ。彼なら、アメリカに行っても通用するんじゃないだろうか」