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日本オープンゴルフ選手権 2008

地元出身の藤島兄弟が日本一に挑戦

9月にツアー初優勝をあげた豊和は「さてどっち?!」
開催地の地元、九州・熊本県出身の藤島兄弟から「さあ、クイズです!!」。9月のフジサンケイクラシックでツアー初優勝をあげた長男・豊和は、どちらでしょう?!

2人と親しい知人にすら間違えられることがあり、「たまに“あれ? 豊和、なんか前より大きくなってない?”と言われることがある」と、笑うのは写真右の征次(まさつぐ)だ。

写真左の3つ上の豊和より身長も体重もひと回り大きい三男は昨年、デビューしたばかり。
財団法人日本ゴルフ協会が主催する今大会は、社団法人日本ゴルフツアー機構が主管するツアーの出場カテゴリーが異なる。

もともと出場権がなかった征次だが大会独自の予選会に挑戦して補欠順位を獲得しており、14日(火)にタイのプラヤドマークセンが急性虫垂炎で欠場を決めたことで順番が繰り下がり、きゅうきょ出番が回ってきた。

藤島家といえば、地元では有名なゴルフ一家だ。
姉の妃呂子さんを筆頭に兄弟みんなプロゴルファー。
ほかに次男・晴雄がいるが、残念ながら予選会で好成績が収めれなかった。

3兄弟揃っての出場はかなわなかったが、長兄との参戦には格別の思いがある。
晴雄と一緒に応援に駆けつけ見届けた兄の初優勝の瞬間。
「僕も後に続けるように・・・。頑張りたい」。
目下の目標は、出来るだけ早くツアーの出場権を取ることだ。

この大舞台は何よりその試金石となる。

練習ラウンドで豊和に「この難コースでは飛距離はいらない。多少、距離が残ってもラフよりフェアウェイにあったほうが有利」と諭され大きく頷いた征次は、「とにかく、思い切りやるだけです。兄の背中を見ながら頑張りたい」と気を引き締めた。

そんな弟に、「まあ、彼は予選通過できたら最高でしょう」とちょっぴり厳しい兄も、いよいよ翌16日(木)から始まる本戦にむけて気合いを入れた。

初優勝のあと、1週間のオープンウィークを利用してここ古賀ゴルフ・クラブを下見したときは、まだ本番まで1ヶ月以上あったが「すでに自分のゴルフをさせてもらえなかった」という。

そしていよいよ大会週に入り、この日水曜日はハーフ42を打って頭を抱える。
「本戦ではいったいどんなスコアになるのか・・・めちゃ難しすぎて予想もつかない」と悲鳴を上げつつ、目標はぶれない。
「地元で、そして日本一を決めるこの大会で優勝を狙います」。
初優勝のあと、掲げたのは「年間2勝。それがこの大会なら言うことない。ダボを打ってもトリプルを打っても絶対に諦めない」。
兄弟揃って、しぶとくコースに食らいつく。


  • 並んで練習していても、どっちがどっち?! ・・・左が長男豊和、右が三男・征次です。

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