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ダイドードリンコ静岡オープン 2001
▼ 決勝ラウンド1日目、トピックス良き先輩・後輩の田中秀道と河井博大
河井博大が、尊敬する先輩に、真っ向勝負を挑む。
地元、広島県の瀬戸内高校で1年先輩だった田中秀道に、この日3打リードの3位タイ、通算10アンダーで優勝戦線に浮上してきた。
普段から、行動を共にする。
このオフは、一緒にハワイに渡り、ラウンド練習。田中が出場した米ツアーのソニーオープンでは、キャディも務めた。
「背のことを言うと、また先輩に怒られるかもしれませんが、背の高い(180センチ)僕は、ショートアイアンでまっすぐ打とうとして、上からガッツリとヘッドを入れたがるのが欠点。その点、秀道さんは、横振りのイメージを出して振ってくる。ゲーム運びなんかも間近で見て、かなり勉強になりましたね」
精神面でも、刺激を受ける。
「失敗を怖がって、守りのゴルフが多い」という河井に、田中のゲキが飛ぶ。
「ビビっちゃいけない。失敗を次につなげるためにも、思いきりの良さを出していかなくちゃ―」
これまで、「1度も、秀道さんに勝ったことがないんです」という河井。
最終日は、先輩から“初勝利”を奪うチャンスでもある。
「明日、1番スタートに立ったときは、どういう気持ちか。優勝争いでは、一体、自分のゴルフがどうなるのか…。楽しみでもあります」
一方の田中は、「彼には、すごく良い経験」と後輩の活躍に目を細めながらも、「ダラダラの僕に勝っても、彼も面白くないはず。僕も明日は、河井のためにも、1番ホールから気を抜けない。良いプレーをして盛り上げて、18番で彼を待つ・・・。新・でこぼこコンビが日本のツアーを盛り上げるんです」と、自らも気を引き締めていた。