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住建産業オープン広島 2000

「前途洋々だな」

今大会9勝、うち7勝をあげている得意の八本松で、今季の自己ベスト65をマーク。尾崎将司が通算12アンダーで、深堀圭一郎とともにトップタイに並んだ。
 勝てば大会3連覇、そして大会10勝目は同一大会最多優勝を更新する快挙達成という最終日をひかえ、尾崎将司が余裕のコメントだ

 昨日、テレビを見たんだ。昨日まで2日間やってて、体のターンが少なかったと気付いた。ターンって言っても、いろいろあるんだ。それを自分なりに改造を加えてやったら、今日はだいぶ良くなった。強めのドローの球が出やすくなった。2日間回っててね、球の捕まりみたいなのが出来なかった。ちょっと右目に行ってたのがだいぶいい軌道になってきた。

 パッティングは、そうだね。5番のショート、あれがうまくいけたね(奥6メートル、バーディ)。あと、6番(右2メートル、バーディ)。それくらいかな。

 スウィングがうまくやれているし、距離も出ているし、その辺でだいぶ気持ちが前向きになれている。8番のロングホールのティショットも、あの木のだいぶ前に行ってたからね。330ヤードくらいは飛んでたかな…ヘヘッ。

 そろそろ頑張らなくちゃな。

 このコースで1番大事なのは、やっぱりティショットの安定性だよ。まず、ティショットがうまく打てれば、ね。パッティングだけ良ければいいというものでもない。

 ここのグリーンてのはトーナメントをやっているコースの中で、3本の指に入るくらい、コンデイションがトーナメントらしいんだ。ラフから打つ球は止まらないからね。
 アンジュレーションもあるし、速さもあるし、シビアなパッティングが要求されるんだよね。
 ラフからのショットもね状況次第なんだよ。テレビ、外からわからない。ホントにね、条件次第だよ。それでまったく使うクラブが変わったり、球筋が変わったり、距離が変わったり、コワイものがある。どこまで持っていけばいいのか、どれくらいまで打っていけばいいのか、状況判断をしていかなくちゃいけない。今日の16番みたいに、自分じゃ左の手前でいいって思っても、こんなラフだからショットが芝生に負けて、ミスショットを打ったんだけどね。あそこのパーはけっこう大きかったよな。でも、ラフからのショットをしていると、スウィングがけっこう良くなるんだよね。ダウンブローのね、良い形が取れてこないと、ラフからきれいに打てないからね。

 14番のセカンドはね、70ヤードくらいのフェアウェーのど真ん中からのショットがね、フェース開いて打とうとしてね、ちょっと持ち上げようとしてダフってしまった(グリーン手前)。そういうミスが今年ちょっとある。あれだって、スコンとそのまま入れてしまえば、済むことなんだが。パーでは行けたが、今日の最大のミスはあれだな。どんなにしたってバーディチャンスにいかないといけないところなのにね。そういうちょっとした分野が、自分のものになってないっていうのが今年は多かった。それも、スウィングからきてるものなんだけどね。

 今回2日間やってみて、ティショットの安定性が欠けていたって気付いたんだよね。それを調整してまあまあ、エエ感じになってきた。それもだいぶまとまってきているしね。いろんなことをやりすぎるっていうのも、今年のひとつの足踏み状態の原因にはなっているのかもしれないけれど、それでもやっぱり、今の状態からすればいろんなことやっていかないと、『これくらいでいいや』ってのはやりたいくないし、その瞬間に進歩がなくなる。出会いの旅路がなくなったら、人生つまらないからね。まあ、前途洋々にはなってきたわね」

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