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三井住友VISA太平洋マスターズ 2008

松村道央は単独4位にも「僕も遼くんのようなゴルフを」

11番でバーディを奪って首位と2打差。「あと4つくらい伸ばせたらもしかしたら届くのかも、と。そう思った途端、消極的になっちゃいました」と、頭をかいた。

今季はチャレンジトーナメントランク1位の資格で参戦している松村には、世界ランカーが大挙して参加する次週のダンロップフェニックスに権利がなかったこともあり、直近5位内の資格が頭をよぎったというのもある。

大事にいこうと、後半は無難なプレーになってしまった。
そんな自分を省みるにつけ、改めて目を見張るのはこの日、初めて同じ組で回った17歳のゴルフだ。
「遼くんは常にドライバーを振り切って、パットも強気。攻めの姿勢を貫いていた」。

対してプロ3年目。しかし自分もルーキーイヤーの昨年は怖いものなど何もなく、1年目にして初シードも獲ろうかと勢いだったのだ。

石川のプレーに、あのころの自分を重ねた。
「忘れかけていた部分だった。僕もああいうゴルフがしたい」。
気持ちを新たにした1日だった。

6月のミズノオープンよみうりクラシックで自己最高の3位につけて初シード入りに当確ランプを灯したばかりか、7月の全英オープンで初のメジャー舞台も踏んだ今年はついこの間まで、「最優秀新人賞 島田トロフィ」を獲ることが目標だった。
しかし、それも石川の受賞がほぼ確定的となったいまは、目線を変えた。

その年のツアー優勝者と賞金ランク25位までの選手しか出られないゴルフ日本シリーズJTカップの出場権を獲ることが、目下一番のモチベーションだ。

今回の単独4位で、賞金ランクは25位に浮上。
このまま出場権を確実なものとしたい。
そのためにも、自力で出場権を手にした次週の大会が鍵になりそうだ。
「頑張ります」と気合いを入れた松村。
同時に「来週はエルスと回れたらいいなあ・・・」と、初出場の大舞台に思いを馳せていた。

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