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コカ・コーラ東海クラシック 2010

石川遼が4位タイ

前日初日の池ポチャボギーを返上するスーパーショットが飛び出した。残り165ヤードの第2打は、昨年の劇的Vを彷彿とさせる。深いラフからの8番アイアンは「フェードのイメージで、ピンの左を向いて、左の風に乗ってくれれば最高かな、と。思ったとおりに行ってくれた」とあわやカップインの、ピン奧1メートルだ。

「カップ2個分は曲がった」という下りのフックラインもしっかり決めた。この日4つめのバーディ締めは、いまも変わらず「ノルマ」にしているという「1日4バーディ」をクリアして、「最後はボギーじゃなくて良かった」と、満面の笑みで大歓声に応えた。

一方で、ボギーなしの68は、1番、3番、5番でバーディを奪ったあとパーが続いた12ホールを振り返り、「ボギーを打ってもいいから、もっとバーディが欲しかった」と欲張った。

前日に引き続き、この日もホールアウトの練習場は、わずか「10球」打っただけで、クラブハウスに戻ってきた。「ショットはとても良くなってきたので、確認するような感じだけで」。短時間の練習は、「昨日も今日も、何かつかんだ証です」。

そして、好調を自覚しているショット以上に出来が良いのがパッティングだ。
父でコーチの勝美氏とメーカーが共同開発したという「インパクトボックス」なる練習機具が、いまはもっぱら宿舎でのお供だ。

「真っ直ぐに当たっているかどうか、チェック出来る」というそれを使って毎日30分程度、欠かさずパット練習を重ねる。
「その成果が確かに出ていると思います」。
ショット、パットとも絶好調のまま、決勝ラウンドを迎える。

首位との差をさらに縮めて2打差の4位に、大会史上初の連覇に向けて、着実に歩を進めるホストプロ。

「残り36ホールを全力でプレーして、ついには首位との差を0にする。そして最後には自分が一番上に立っていることを、イメージしてやりたい」。
力強く言い切った。

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