Tournament article

コカ・コーラ東海クラシック 2010

石川遼は8位に後退

今大会は、今年41回の長い歴史の中でも、連覇を達成した選手がひとりもいない。「それだけものすごい重圧がある」。まして、舞台は難攻不落の三好だ。「楽な道ではない」。その偉業を狙うという難しさを改めて肌で感じた1日であった。

悔やむらくはやっぱり15番だ。第2打を池に入れた。打ち直しの4打目を手前4メートルにつけたものの、パーパットは80センチほど、行きすぎた。返しも外し、3パットのダブルボギーを打った。

12番では、左に曲げたティショットが顔馴染みのファンを直撃する不運もあった。
「ほとんど毎試合、見に来てくださっている方で、本当に申し訳なかった」と、その場で丁寧に詫びて「気持ちを切り替えるしかない」とプレーを続けたが、少なからずその動揺もあったかもしれない。

一時はリーダーに1打差まで迫りながら、自ら振り出しに戻ってしまった。

首位に4打差の8位タイに後退した。
「15番をパーでおさえていれば、悪いところはひとつもなく、今日は満足いくラウンドだったと思う」。この日もノルマにしている「1日4バーディ」がクリア出来ていただけに、1ホールの大ミスを悔しがった。

今年の優勝スコアは「2桁」と予測したディフェンディングチャンピオン。首位との差ばかりか、自ら打ち立てた目標からも、やや遠ざかってしまったが、「まだまだあきらめることはできない。連覇までは、少し遠いですけど、全力で頑張りたい」と、最終日の健闘を誓った。

関連記事