池田勇太が連覇にむけて、絶好のスタートを切った。朝から強い雨が降りしきる中の67に、「気合いを入れたのが、スコアにつながったのかな」と、腰に手を当て満足そうに頷く。

実家から自転車に乗っても10分もかからないここ袖ヶ浦カンツリークラブは、今年も相変わらず地元ファンの大声援を浴びながら、その中に大切な人の顔を見付けてひそかに微笑む。
祖父・直芳さんは幼いころ、よく手を引いてここにラウンドにつれてきてくれた。

大会主催のブリヂストン契約プロは、恩人の声援も、しっかりと力に変えた。期待に応えて今年も是非勝ちたいという強い思い。

「それが空回りもせず、今日はよう頑張った。上出来です」と、ひとまず及第点を出しながら、ますます自らにムチを入れる。

「もっともっと最大限に調子を上げていけば、明日は今日以上のスコアが出るはず」と、自分に言いきかす。

「明日も気持ちを入れて、笑顔が出せるラウンドにしたい」。
義理人情に厚いホストプロは結果だけではなく、恩返しの課程にも手を抜かない。

• 池田 勇太