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ブリヂストンオープン 2010
河井博大(かわいひろお)は「相変わらず心臓バクバク」
スプーンでのティショットは足だけバンカーに突っ込む不自然な姿勢からの第2打を強いられて、今度こそバンカーへ。
右のラフに脱出したものの、「乗らず寄らず入らず」のダブルボギーを打った。
「やっぱりこのコースはフェアウェイにないと、バーディ合戦に加われない」と痛感させられたパー5はチャンスホールでの大失態も、しかし2番のイーグルを励みに「これでチャラ」と受け止めることが出来た。
めげず後半の3バーディで盛り返して5アンダーは2位タイの好スタートに、「ショットはメロメロなんで必死です」と、苦笑いで頭を掻いたがその表情は明るい。
現在、賞金ランキング46位は獲得賞金も1700万円を超えて、2年連続4度目のシード権の確保もほぼ安泰だ。
毎年、シーズン終盤に薄氷を踏んできた河井にとって、今大会を含む6試合が残るこの時期に、余裕を持って試合に臨めるのは初めての経験だ。
「どんなふうになるのかな、きっと気楽に出来るんだろう、と思っていたけれど。全然、前と変わらない。相変わらず心臓バクバクでプレーしてます。性格はダメですね、変わらない」と笑う。
大親友で、同じ広島出身の岡茂洋雄(おかもひろお)の手厳しい指摘も励みだ。
「そんなパットをしていたら、来年も危ないぞ!」との言葉には本人も心当たりがある。大事な場面でタッチが弱くてカップまで届かない。
「強目のヒットが目下の課題。来年につながるプレーをすることが、いまは一番の目標です」。
好発進にも初優勝、という欲はまだまだ、出て来ない。