ファイナルＱＴランク10位の資格で今季本格参戦の朴が、６月のミズノオープンよみうりクラシックに続く３位につけて、初シードの当確ランプを灯した。

単独首位からスタートした前日の３日目は、取りこぼしが大きく響くバーディ戦にもかかわらず、「パー５でひとつも取れなかった」と５位に沈んだ。

「今日は、全部狙う」と決めて、この日は４つのパー５をすべて攻略。
同組の松村道央の存在も、良い指標になった。

「スタートからとても良いゴルフをしていたのでついて行こう、と」。ピタリとマークして、離れなかった。
その特典は、あまりにも大きかった。

出場が微妙だった次週のマイナビＡＢＣチャンピオンシップの出場権も獲得。実はこのブリヂストンオープンも、最初は出場さえ諦めていた。

開催前週にはまだ、出場優先順位で朴より上の選手が数人、控えていて本人は、「もうチャンスはない」と思い込み、会場に行く予定さえしていなかったのだ。

背中を押してくれたのが、マネージャーの伊井祥訓さんだった。
「最後まで諦めちゃダメ！　とにかく会場に行って、様子を見ましょう」と言われて渋々やってきたのだが、いざ会場入りするとすでに欠場者が何人か出ており、朴もすぐに滑り込むことが出来たのだ。

恩人に感謝の４日間。
今年は日本予選の資格で全英オープンにも出場しながら、残り６試合となったこの時期にもまだ、先行きが見えず、イライラもたまっていた。

調子の浮き沈みが激しい自らのプレーを反省し、解消しようと話題の著書「禅ゴルフ」を読破したことも大きかった。
「今週は自信がついたし、手応えのある１週間。スコアにも結果にも満足してます」と、笑顔になった。

• 松村 道央