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マイナビABCチャンピオンシップ 2010
金庚泰が2位タイで決勝ラウンドへ
今週の優勝争いにもこの男が欠かせない。
「パッティングが昨日より悪いものの、ドライバーもアイアンも大丈夫」と本人が言うように、ショットの好調さがうかがい知れる。
もっぱら、金のショットの精度の高さは定評がある。それを証明するかのように、先週終わりで平均ストローク・パーキープ率・パーオン率の部門別ランキングで単独1位に立つ。
中でも、総合的に最も優れたプレーヤーを選ぶ事を目的とされている「Unisysポイントランキング」では、3位以下を大きく引き離して、石川遼と並んで1位タイにいる。
トータルバランスの良さはもちろん、金の強さの秘訣はボギーの少なさにもある。金が今年ボギー(ボギーより叩く場合も含める)を打つ割合は、約8.4ホールに1個の計算となり、他の選手と比べて低い数値だ。
今週も今日の2つのボギーのみで、終始安定している。
金が見据える目標は、賞金王であり、マスターズ出場にある。
USPGAツアーのファイナルQT(予選会)は、今週早々に「受けないことに決定」し、今年は国内のツアーに専念する。
しかし、10月中旬の『日本オープン』優勝に伴い、オフィシャルワールドゴルフランキング50位以内に入った事で、俄然目標が具体的になってきた。
「12月31日時点の50位以内(マスターズの出場資格の項目の1つ)を守りたい。海外メジャーの中で、全米オープンとマスターズにはまだ出たことがない。みんなマスターズが1番だというので出てみたい」。
まずは、今週の優勝が何よりの近道となることはいうまでもない。
勝つためには、「このコースはグリーンが難しく、速いしアンジュレーションがある。グリーン上でのプレーが大事。」と分析する。
賞金ランキング1位が、明日以降このグリーンをどう攻略するか楽しみだ。
※「Unisysポイントランキング」とは、総合的に優れたプレーヤーを選出することを目的として、下記の9部門の順位をポイント換算し、そのポイントの合計により順位を決定する。
<平均ストローク・平均パット・パーキープ率・パーオン率・バーディ率・イーグル率・ドライビングディスタンス・フェアウェイキープ率・サンドセーブ率>