韓国の金庚泰（キムキョンテ)が今週も、好スタートを切った。雨、風と急激な冷え込みの難条件で、ボギーなしの67をマークした。

前半は、最初に５番で４メートルのパーパットを残すピンチを迎えたが、これを沈めてがぜん、波に乗った。次の６番で、グリーン手前から８メートルのアプローチをチップイン。７番では５メートルのバーディチャンスを沈めるなど、相変わらずの好調ぶりだ。

今季２勝目をあげた日本オープン以来、パッティングが絶好調という。ＡＢＣ名物の高速グリーンも手の内に入れ、もはや目標にもブレがない。

一応はエントリーを済ませていた11月末の米ツアーの予選会（Ｑスクール）を取りやめると決めて、ますます思いは固まった。初の賞金王獲りに照準を合わせ、残り５試合ですべて、優勝争いするつもりでいる。

「４位の池田さんもチャンスがあるという状況の中で、ひとつも失敗出来ない。あともうひとつ勝てれば完璧だけど、それは難しいのでどの試合でも、出来るだけ上位で戦えるようにしたい」。

連戦続きでたまった疲労は、毎日９時間睡眠で、ほとんど問題なし。
「それに、まだ若いですから」。
24歳が珍しくたたいた軽口も、その口調はやっぱり控えめ。自分のジョークにほんのりと頬を染めながら、相変わらず静かに微笑んだ。

• 金 庚泰