「２日続けて何とかここに来れる事ができました」と、取材エリアで白い歯を見せた。
２つスコアを伸ばし、首位と３打差の４位でホールアウト。昨年同様、優勝争いに名乗りを上げた。

明日、台風の影響で天気が崩れる事を考えると、「いけるところまでいっておきたかった」と、途中３連続バーディで首位を猛追。
２番では３メートル、３番は２メートル、４番は１メートルの短いバーディパットを次々に沈めた。

悔いが残るのは上がりの9番。
今日はバーディ達成者がいない難易度１位のこのホールを、鈴木もボギーとした。
「もったいなかった。差が開くと追いつけないから。でも、今日のこんな天気で難しかった」と肩を竦めた。

今週懸かるは自身初めての大会連覇。
「やってみたい」という気持ちは十分にある。

大会週の新聞記事でふと目に止まった記録コーナー。
今勢いのある若手選手の獲得賞金や優勝に関する記録が並ぶ中、自分の連覇記録が入っていなかったのには思わず苦笑い。
「俺の連覇記録は入ってないなって（笑）。けど、全然怒ってる訳じゃないんですよ。」

冷静に達成したいという気持ちが湧いてきた。
2日間終わって優勝を狙える可能性を自分で作れたことに素直に喜びを感じる。

「日曜日は楽しい事があると思いますよ。」と、ディフェンディングチャンピオンが不敵に笑った。

• 鈴木 亨