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ダンロップフェニックス 2010
金庚泰(キムキョンテ)は単独2位に、賞金王へまた一歩大きく前進
そのあと3番から3連続バーディを奪うなど前半だけでも怒濤の6アンダーで、池田勇太との激しい一騎打ちを繰り広げた金。
ついに1打差まで追い詰めながら、大事な場面でショットが曲がった。
17番パー3は、6番アイアンで左奧のラフに打ち込んだ。
アプローチの第2打でもグリーンに乗せることが出来ず、4メートルのボギーパットも外した。
ダブルボギーで万事休すだ。
今季4勝目こそ池田に譲ったが、最終18番ではやはり右に曲げたティショットが木に跳ね返ってラフまで戻ってくるなど、ラッキーもしっかり生かした。奧からスピンで戻して右2メートルにつけたパーパットは逃さず、通算13アンダーは単独2位で、再び賞金ランク2位の石川遼を、突き放した。
2位賞金の2000万円は、獲得賞金約1億7400万円にして、約3200万円差に、たどたどしい日本語で「少し、近づけたかな」と微笑んだ。
奇しくもこの日、女子ツアーの「大王製紙エリエールレディスオープン」で、アン ソンジュ選手がやはり、韓国勢として初の賞金女王を決定づけたこの日、金も初の賞金王を、いよいよ射程に捉えた。
「残り2試合も、この調子でプレー出来ればかなりチャンスはあると思う」とちょっぴり余裕の構えで、しかし堅実なプレーが持ち味の選手は油断しない。
「石川選手も、池田選手も2人ともとても強い選手だから。僕ももうちょっと頑張らないと」と、気を引き締め直していた。