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カシオワールドオープン 2010
今季2勝目を狙う松村道央が3位タイ浮上
浮き沈みの激しい2日間。
カツを入れてくれたのは今週、バッグを担ぐプロキャディの守谷一隆さんだ。
「上がり3ホールで3連続バーディを取りましょう」と、守谷さんは言った。「何を言ってんですか」と松村は一笑に付した。
「僕はそういうふうに意気込むと、逆にボギーを打ちがちなんです」と、一度は答えたが、その言葉で気持ちが切り替わったのは確かだ。
16番で、奧から3メートルのチャンスを決めて、17番では手前から18ヤードをチップインした。そして最終18番も、手前のカラーまで運び、2パットのバーディで締めて首位と1打差。
ショットの調子はいい。
しかし、今週は松村もグリーン上で悩んでおり、「芝目なのか傾斜なのか、打ち切れないことが多くて」。
石川遼もパッティングで伸び悩んでいるようなので、「僕と同じでフィーリングが合ってないんじゃないか、と」。
さっそく松村も、ホールアウト後はパッティンググリーンで、スコアボードにチラチラと目をやりながら、ボールを転がした。
「明日は最終組でやりたいんです」。
「勝負しながら回りたい」。
近ごろ、試合後に賞金ランキング表を見るにつけ、「毎週、少しずつ順位が下がっていくんです。今週でストップさせたい」。
初優勝をあげた、10月のコカ・コーラ東海クラシックに続くツアー通算2勝目で、むしろ跳躍したい。