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サン・クロレラ クラシック 2010

第1ラウンドが終了、ゲームは第2ラウンドへ

誰一人ホールアウト出来なかったばかりか、午後組はスタートすら出来なかった第1ラウンドがようやく終了し、高山忠洋とフィジーのディネッシュ・チャンドが6アンダーをマークして、首位タイにつけた。

初日は午後組だった高山はこの日2日目、8時45分からようやくスタート出来た第1ラウンドで、後半は13番のイーグルから勢いづいた。244ヤードの第2打を、3.5メートルにつけてこれを決めた。

このあとから、いきなり好調に。
「前半はなぜかショットが悪くて。まったくフェアウェーに行ってなかったんですが、イーグルのあとは、一度も外してない」。

イーグル奪取の興奮で、「良い汗」をかいたからだろうか。
「いきなり体が動き始めて。パットも良い感じだし、昨日と違ってまずまずの天候の中でプレー出来たしラッキーですね」。

夫の好発進に、全ホールついて歩く妻・梢さんの足取りも軽やか。
「スコアが悪いと足を引きずって歩いてますが、調子が良いとルンルンしてます」と微笑み合って、円満ぶりを見せつけた。

毎年、この時期は持病の手首痛に悩まされて、なかなかエンジンがかからなかったが今季は、秀島正芳トレーナーと専属契約を結び、ケアも万全。

秀島さんは、トレーナー修業として野球の米マイナーリーグに入団したり、ゴルフなら日本ツアーのクォリファイングトーナメント(QT)に挑戦したりする研究熱心さで「今年は痛みもないし、本当に助かってます」と高山も感謝の日々だ。

ゲームは、引き続き第2ラウンドに突入した。
「まだまだ先は長い。気合い入れていきます」と再び元気にコースに出て行った。

やはり首位タイにつけたチャンド(=写真下)は先週の興奮がいまも残っている。
今季は、レギュラーツアーの登竜門「チャレンジトーナメント」でともに、復活を誓い合った小山内護が4年ぶりのツアー通算4勝目を挙げた。

プレーオフ4ホール目の決着に、真っ先にグリーンに駆け出し、チャンピオンを肩車で祝福したのがチャンドだった。
「僕もマモさん(小山内の愛称)に続きたい」という熱い思いがいまの一番の支えだ。

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