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長嶋茂雄 INVITATIONAL セガサミーカップ 2010

もっともアグレッシブに攻めた選手に贈られる長嶋茂雄賞は…

今年の長嶋茂雄賞は、豪州のウェイン・パースキー(右)が受賞
4日間に奪ったアルバトロス、イーグル、バーディをポイント換算し、その最上位者に“ミスター”から直々に賞金100万円が贈られる“長嶋茂雄賞”は、豪州のウェイン・パースキーが土壇場の大逆転。

14番のイーグルで、3日目までポイント1位につけていた石川遼に並び、さらに16番のバーディで、ひっくり返した。
23ポイント獲得の受賞には、長嶋氏もご満悦だ。
「14番ではチップイン! パースキー選手は、まさにアグレッシブなゴルフで北海道のファンを沸かせてくれました」と、喜ばれた。

そして敗れた石川もこの結果には、納得顔だ。「今日のゴルフでは、もし受賞出来ても他の選手に申し訳ない」。

本人は、はっきりとは原因にはあげなかったが、先週の全英オープンから帰国したばかりということもあり、疲労の色は確かに出ていた。今週は「会う人、会う人に痩せた?と聞かれて」。
実際には0.数キロ単位のわずかな減少というが、本人にも「最終日まで、体力が続かなかった印象がある」。

それは、13番でもっとも顕著に出た。
5番アイアンで打った240ヤードの第2打を、大だふり。池に入れてダブルボギーを打った。あのホールが「今週の僕を物語っている」と、反省しきりだ。

「もっとスコアを伸ばしたい、という気持ち。バーディが来ない、ということへの焦り。そのために、思ったとおりの体の動きが出来ていなかった。うまくいくときは、それでもバーディがどんどん来るのですが」。
体が心について来なかった。

通算5アンダーの28位タイは、「とうてい、納得できる内容ではなかった」とプレーを終えて、18番のグリーンサイドで昨年の今大会以来1年ぶりに再会したミスターにもちょっぴり恐縮。

18歳ながら、チャンピオンの小山内護も舌を巻くほどの「努力家」は今週2日目にいきなりパットで、プロの試合では初めてというクロスハンドのグリップにトライしたり、その向上心は尽きることがない。

それでも「全体的に、チェックも甘くなっているから。もっともっと体力をつけて、もっと良いスイングが出来るようにしたい」とさらに貪欲に、“長嶋茂雄賞”も「来年はぜひ獲りたい」。
来年こそ、表彰式でミスターの右手を握る。

※長嶋茂雄賞とは……アルバトロス1回につき10、ホールインワンが8、イーグルが6、バーディを1ポイントで換算し、大会期間中に最も多くポイントを獲得した選手に、大会名誉会長で、読売巨人終身名誉監督の長嶋茂雄氏から賞金100万円が贈られるというもの。

  • 3日目に長嶋茂雄賞でトップに立っていた石川遼(左)は、パースキーに逆転負けを喫して「来年こそは…!」

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