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長嶋茂雄 INVITATIONAL セガサミーカップ 2010
梶川剛奨(たけし)は「普段着のゴルフで」
昨年7月の今大会で自身初の最終日最終組でラウンドして7位につけた。さらに9月はコカ・コーラ東海クラシックで当時、賞金レースを繰り広げていた石川遼と、池田勇太の若い2人に割って入って自己最高の2位に。
スリリングな闘いを繰り広げてみごと初シード入りの大躍進が、スポンサーの目を釘付けにした。
今年は、同社の“顔”として臨む今大会。
里見治・代表取締役会長兼社長は本戦を翌日に控えたこの日に約束してくださった。
「頑張って初優勝、ということになったらボーナスだって弾むよ!」。
まして、先週の12日(月)に妻の静さんが待望の第一子を出産。さっそく「心菜(ここな)ちゃん」と名付けた可愛い女の赤ちゃんは、その直後に高熱を出して父親は大いにうろたえた。
「集中治療室に入れられて、とても焦りましたがようやく熱も引いて、明日には母親と家に帰れることになりました」。
ちょうど、大会初日の退院もゲンがいい。
本人も、父親の自覚に加えて恩人の大きな期待に応えて「もちろん、ここでぜひ活躍を、という気持ちはありますが、僕は気合いを入れて、良い成績を出せた試しがない。普段どおりに行きます」と、マイペースを貫く構えを見せた。
今年はまだ大きな成績が残せていないが先々週に、ようやく納得のいくアイアンが手に入った。
「飛距離がない僕にとっては、アイアンの精度が鍵を握るので、そういう意味でもプラス材料。自分の中で、満足出来るゴルフが出来れば」。
それがひいては、恩返しにつながる。