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キヤノンオープン 2010

金庚泰(キムキョンテ)が「もう一度1番になりたいです」

2007年の韓国ツアーの賞金王は、日本での栄冠ももちろん、狙っている。賞金ランキング1位に躍り出て迎えるはずだった先週の「コカ・コーラ東海クラシック」も、もちろんエントリーしたかった。

しかし、折しも韓国ツアーは所属先の新韓銀行が主催するトーナメントが開催されて、ホストプロとしてはそちらに顔を出す義務があった。

「でも、やっぱり日本にいれば良かったです」と、地団駄を踏む。
韓国では2日目に2位につけながら、最終日に崩れて15位に終わったばかりか、日本ツアーの賞金ランキングは4位タイにつけた石川に再び抜き返されて、さらに藤田寛之にも抜かれてしまった。

それだけに今週は、「もういちど1番になりたい」との思いでいっぱいにして、日本に舞い戻った。

先週は専属キャディの児島航さんを日本に置いて帰郷したのも失敗だった。
「航さんがいなかったから勝てなかった」としょんぼりと、そのかわり児島さんが、松村道央のバッグを担いで初優勝へと導いた活躍にも、ちょっぴり羨ましげ。

前日まで精彩を欠いたパットは「ハンドファーストになっていたグリップを心持ち後ろにしたら、今日は良くなりました」と、雨模様のこの日3日目はついにドライバー、アイアン、パット、そして信頼出来る相棒との再タッグと4拍子揃って首位と2打差の4位タイに浮上して、「日本でも、賞金王になりたいです」。

アマチュア時代には、あまりの強さに母国で「鬼」とあだ名され、怖れられた選手が本気だ。

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