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中日クラウンズ 2010

高山忠洋は「上井に蓋をされた」

同組の上井に圧倒された2日間。面白いようにスコアを伸ばすリーダーに「お前に追いつくぞ!」と、ジェラシーもむき出しに、2番で残り251ヤードの第2打をスプーンで乗せて、8メートルを決めてイーグル。
前半こそ順調に、その背中を追いかけたが、バック9で勢いを失った。

ここ和合は「いつもアウトコースで稼いでインで吐き出す」。
ボギーこそ打たなかったがチャンスが奪えなかった。
残りの9ホールはすべてパーに終わって「上井に蓋をされた感じ」と、冗談交じりに憮然とした。

もっとも、「贅沢は言えないかな」。
1番でチップインのパーを拾うなど、「ラッキーなこともあった」から。
「和合は攻めすぎでもダメだし、慎重に行ってもスコアは伸びないし、相手との駆け引き以上に、自分との駆け引きが大事」と、上井と3打差で迎える決勝ラウンドを前に、改めて敵は他人ではないことを、キモに銘じた。

開幕から2戦は風邪引きにたたられて、その影響から先週は予選落ち。
それだけに、3戦目のこの中日クラウンズこそが「自分は、やっと今年のツアー開幕という感じ」と笑った。

「明日も全力を尽くして頑張りたい」。
ようやくエンジン全開だ。

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