ほうほうの体で、ホールアウトしてきた。悪天候のために、サスペンデッドとなった前日初日は池田もスタートすら出来ず、この日は早朝６時10分から一気に２ラウンドの、過酷な１日。

疲れはピークだ。
先々週は、初出場の全米オープンから３連戦目。
しかも今週のトーシンレイクウッドゴルフクラブは、各ホールのインターバルの傾斜がきつく、なお堪える。
「足がむくんで痛いよ」と、悲鳴を上げた。
「とにかく、寝かして」と、誰にともなく懇願した。

この日は早朝３時起きに、ヒゲを剃る元気もなかった。
後半の第２ラウンドは、集中力も「キレキレだよ」と、苦笑いで愚痴もこぼれた。

そんな状況での後半は、９ホールの５バーディにも「たまたま、たまたま！　運が良かっただけだよ」と、ひらひらと手を振った。

いまのたっての願いは、「普通にゴルフがしたい」ということ。
もう、１日18ホールを超える長丁場や、日をまたいだラウンドは、懲り懲りというのが本音だ。
しかし、池田はひとまずこの日のうちに、予選２ラウンドを終えることが出来たが午後組は、再び雷雲接近のため、翌３日目に競技が持ち越された。
この波乱は最終日までもつれ込む可能性もあり、池田の素朴な願いが叶えられるかは、微妙な状況となってきたが……。

• 池田 勇太