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フジサンケイクラシック 2010
松村道央が流血しながら67をマーク
「ホールアウトするなり、めったに出ない鼻血が出てしまって」と、照れ笑い。周囲から、「興奮したんじゃない」と冷やかされても否定出来ない?!
確かに、前日初日は興奮していた。
というのも、プロ転向5年目にして、あのジャンボ尾崎と初めての同組ラウンド。
「緊張してしまってドタバタだった」。
スコアも1オーバーと出遅れて反省した。「今日は“自分は自分のゴルフ”をしよう」と、固く誓ってスタートした2日目だった。
心を入れ替えた瞬間に、お褒めの言葉が飛んできた。
「ナイスショットをしたあとは、必ず“今のは素晴らしかったぞ”と・・・。ジャンボさんに言われると、本当に良いショットを打ったんだなと思えて。その気になります」。
先週からバッグに入れた、タイトリストの新しいドライバーと、ここ富士桜は標高1000メートルと、気圧の低さも手伝って、普段より25ヤードも飛んでいるという。
距離が25ヤード伸びた590ヤードの15番パー5でも、「ユーティリティアイアンでセカンドが届いた」と、その効果を喜ぶ。
また、先週は芝目の強い高麗グリーンから、今週は超・高速グリーンへ。しかも、読みは難解と来ており、フィーリングの違いに戸惑う選手も多い中で、松村は重心を重くしたマレット型からピンタイプのパターに持ち替え、難なく対応出来ている。
この日は67と挽回し、通算3アンダーは6位タイ浮上。
週末の優勝争いに向けて、「頑張ります。体力はあり余っているんで」と、松村。確かに、終了後の流血がその証拠だ。