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東建ホームメイトカップ 2011

金庚泰 (キムキョンテ)は「去年より低い目標は設定したくない」

先週は、自身初めてのオーガスタ。みごと予選を突破しながら、3日目に78を打って失速した。しかし、日本が誇る賞金王は、くじけたままでは終わらなかった。
最終日に68をマーク。
氷のグリーンも「スピードや硬さが日本に似ていると思った。おかげでそんなに苦労することなくプレーが出来た」という。
「最終日には良いゴルフが出来て。むしろ自信を持って帰って来られた」と、手土産も忘れなかった。

昨年の賞金ランキング1位の称号は、新シーズンを迎えるにあたって、確かに「プレッシャーではある」。その分、マスターズのほかに、WGCなど「世界舞台で良い経験をさせてもらえる」と、それ以上のプラス材料があることも、自覚している。
「今年はそれを生かしたい。去年より低い目標は設定したくないので、今年も去年に負けないくらいの成績を残したい」。

王座は誰にも譲らない。そのくらいの覚悟を持って迎えた2011年だ。
韓国出身だが、「昨年の結果は日本のみなさんが暖かく僕を受け入れてくださったから」と折りにふれて話しているだけに、このたびの日本の大震災には誰よりも心を痛めている。

「いまもまだ大変な状況にあり、被災地のみなさんには力を振り絞って頑張って欲しい。僕も出来る限りのことをします」。
すでに、日本赤十字社を通じて1000万円の義援金を送っている金だが、他の選手たちとも足並みを揃え、これからも長く支援を続けていく構えだ。

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