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三井住友VISA太平洋マスターズ 2011
賞金王争いは持ち越し
しかし、大会は2日目がサスペンデッドとなり、競技は54ホールの短期決戦が決まったことで、賞金ランキングの加算も規定により75%(※)となった上に、裵(ベ)は3位タイ。
また、石川は17番でホールインワンを達成するなど、大健闘の8位タイにつけて賞金差は約6300万円。
開催前から開きにさほどの変化はなかったとはいえ裵(ベ)には、依然として有利。また石川には厳しい現状には変わりないが、それでもひとまず賞金王争いは、次週以降に持ち越された。
米ツアーのQスクールに挑戦する裵(ベ)の残り試合は次週のダンロップフェニックスのみ。優勝賞金4000万円のビッグトーナメントは「調子が良ければチャンスはある」と、今度こそ今季4勝目で、王座を決定づける気満々だ。
石川は、次週はひとまず日本を離れる。豪州で行われるアメリカと国際連合の対抗戦「プレジデンツカップ」に出場する。「ようやくしっかりとタイミングよく振れるようになってきて、準備が出来たという感じ」と、チームの勝利に貢献する準備も整った。
「今日もたくさんのギャラリーの方に、オーストラリアで頑張ってと声をかけていただいた。良い戦いをしてきたい」と、闘将ノーマンの期待にも存分に応えたら、あとの日本ツアーは「カシオワールド」と、いよいよ今季最終戦「ゴルフ日本シリーズJTカップ」の残り2戦。
「また戻ってきても、頑張りたい。あとは優勝するだけ」と、逆転の賞金王にむけてもぜひとも逃せない今季初Vへ、望みを残して旅立つ。
※大会は54ホールの短縮競技となりましたが主催者のご厚意により、賞金は選手に全額支払われることになりました。
なお、アマチュアの松山英樹さんの優勝により、1位賞金3000万円(加算額は2250万円)は単独2位の谷口徹が受け取ります。
またそれ以下の賞金も、松山さんほか25位タイにつけた今平周吾さん、65位の伊藤誠道さんら、3人のアマチュアをのぞいた61人のツアープレーヤーに支払われます。