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カシオワールドオープンゴルフトーナメント 2011
9位タイの冨山聡(とみやまさとし)も逆転の初シード入りを狙うひとり
薄氷を踏む思いで迎えたこの自身の今季最終戦は、大事な3日目に石川遼と回ることになった。
逆転の賞金王を狙うスーパースターとのラウンドにも、しかし冨山は普段着のゴルフを貫いた。
もう一人の同伴競技者も、先週の優勝者。武藤俊憲も、ツアーきっての飛ばし屋で、2人揃って冨山とはプレースタイルがまったく違うが「今さら自分は変えられない。自分は自分のゴルフをしよう、と」。
前日に、ペアリングが決まったときから、心に命じていたという。
そして、実際にマイペースを貫いて「ショットもパットも良かった。ラインが自然と出る感じでした」と、ボギーなしの67で上がってきた。
通算4アンダーの9位タイは、最終日もこの順位を保てば逆転の賞金シードに食い込める可能性が高い。
この日は、アテスト場でたまたま一緒になった片山晋呉。プロ11年目の今季は、筑波大の白木仁先生を介して、オフに初めて宮崎合宿に加わった。
「晋呉さんのおかげで、前よりもっとゴルフが楽しくなった」という恩人に、満面笑みで「ナイス!」と握手を求められて、がぜんやる気も出てきた。