Tournament article
サン・クロレラ クラシック 2011
昨年覇者は15位タイに
「実は自分の影でした」。
この失態を引きずったのか、次の4番は、池に入れてトリプルボギーを打ったが、妻でマネージャーの梢さんも惚れ込んだ。根っから明るい性格は、「逆に楽しくなってきた」と、逆境を笑いに変えるしぶとさで、盛り返してきた。
6番のイーグルで息を吹き返すと、後半は3つのバーディで、挽回した。
「本当は2桁出すつもりだったんですが」と、苦笑い。
昨年覇者として、「大会を盛り上げたい」。意気込んだが、いかんせん調子はいま、絶好調、とは言えない。
前日3日目は、同組で回った「スーパーアマ」にも負けた。東北福祉大は2年生の松山英樹さんが、64の猛チャージ。高山も「こんな中堅プロもいるんだ、というところを見せたい」と、懸命に応戦したが、67に終わって「今の若い子の勢いを見せつけられた」と舌を巻いた。
「いや、ほんとさすがです。マスターズのベストアマを獲るだけのことはある」と、19歳にも感服したディフェンディングチャンピオン。
「僕ももっと頑張らなければと思わせられたし、昨日も含めていろんな経験が出来て、すごく楽しかった」と本当に満足そうだ。
2年連続の表彰式で梢さんをお姫様抱っこ・・・とはいかなかったが、今年も愛妻の愛情を一杯に受けながら、実り多き小樽での1週間だったようだ。