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関西オープンゴルフ選手権競技 2011

河井博大が無念の棄権

12時33分にティオフしたこの日初日は、スタート前の練習場から異変はあった。「かなり暑くて汗もだくだく状態で。このときに十分な水分を取って体調管理をすれば良かった」と後悔しても、遅かった。すでに熱中症の兆候は出ていた。

特に後半のインコースは「何をやっているのか分からないくらいの状態で」。朦朧とする意識。「目の前がちかちかして、頭も痛かった」という。

プロ転向してすぐにお世話になったのが、ここ小野ゴルフ倶楽部だった。昔なじみの顔が多く、5月の日本プロでツアー初優勝を飾ったあとの凱旋出場に、周囲の期待も高かった。

「やりきらんといかん」。
強い責任感は、しかし気ばかり張って体がついてこない。後半は14番ホールを終えて、とうとうプレーを断念。乗用カートで救護室まで運ばれてきた河井は医師の診察を受けたあと、横になったまま約2時間弱。

思い出深いホームコースでの棄権。「つらいです」。去り際に無念の言葉を絞り出すのが精一杯だった。

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