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関西オープンゴルフ選手権競技 2011

首位タイの趙珉珪(チョミンギュ)は「明日からまた1日1日」

キャディバッグにとまった蝉を追い払って、笑い合う。専属キャディで2つ上の兄のジェイックさんと、猛暑の中の二人三脚。

韓国は、大邱(テグ)出身。「韓国でもいちばん暑いと言われる地域なんですが、いやもう、日本のほうがもっと暑い」と顔をしかめた弟。
「でも、ミンギュは暑くても、集中力は途切れないよね」と、盛り立てる兄。
今年シード元年の趙(チョ)が、あいかわらず息のあったコンビで6アンダーの好スタートを切った。

スタートの10番から3連続。120ヤードの第2打を52度のウェッジでピンそばにつけると、11番、12番ではいずれも4メートルのバーディチャンスを沈めて、波に乗る。

ここ小野ゴルフ倶楽部は狭いフェアウェイに、深いラフ。「今週のコースはティショットがもっとも大事」と、まずは手堅くフェアウェイを捕らえて、チャンスを作った。

先週まで2週間のオープンウィークは、1週目に韓国ツアーに挑戦したあと2週目は、もっぱらトレーニングと「素振り」に時間を割いたという。

「ボールは打たず、ひたすらクラブを振る。そうすると、正しいプレーンで、打てるようになる」とショットの精度をいっそう上げて、戻ってくるなり好発進だ。

本格参戦2年目の日本ツアーは何度も優勝争いに加わりながら、初優勝はまだ。「でも焦らず、明日からまた1日1日頑張ります」と気合を入れ直していた。

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