スタートの１番からバーディが先行したものの、早朝より強い風と厳しいピン位置に６番から３つのボギーで貯金を吐き出した。

「９番ではつまらないミス」。
右の崖下のバンカーからのアプローチが寄せきれずに８番から立て続けにスコアを落としたが、「今日のコンディションは難しい。逆らわずにプレーをしよう」と冷静に、最後はしっかりと、帳尻を合わせてきた。

上がり２ホールで連続バーディを奪い、通算７アンダーは単独３位につけて、「今日はこれで満足」。

先週の全英オープンは、強風にスイングを壊して予選落ち。帰国して、急ピッチの修正も、不安を残したまま大会を迎えたが、本人の穏やかな表情と、この２日間の結果を見る限り、なんら問題はなさそうだ。

いつも笑みを絶やさず、礼儀正しい金の人気は日本ツアーでもますます急上昇中で、今週も会場で希望者を募って行っているチャリティフォトサービスも、毎日定員10人が金の前に列をなす盛況ぶりだ。

「みなさんに暖かく応援していただいて、本当に嬉しいです」と喜ぶ金は、今季は母国ツアーや、海外メジャーを行ったり来たりで、「みなさんにプレーをお見せする機会が少なくなって申し訳ない」と、その点では悩ましい限りだ。

それだけに日本での今季初Ｖで、そろそろアピールしておきたいところだ。

• 金 庚泰