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長嶋茂雄 INVITATIONAL セガサミーカップゴルフトーナメント 2011

丸山大輔は「熱くなれるのは、やっぱりスポーツ!!」

3週間のオープンウィークがあけて、ジャパンゴルフツアーは中盤戦に突入。初日の1番ティは、ツアー2勝の選手だって多少なりとも緊張がある。

ブランクに試合感は薄れているし、「出だしのホールはちょっと不安で。パットとか、最初は少し、感覚がなかった感じはある」。

まして、ここザ・ノースカントリーゴルフクラブのグリーンは「外したときのアプローチとか、距離感が難しいので」。それだけに、アウトスタートの3番で、5メートルのバーディが来て、ホっと息をついた。「1個入ると、楽になる」。

あとはピンチらしいピンチもほとんどなく、ボギーなしの67は5アンダー。
午前スタートのこの日は「風がないうちに伸ばせるだけ伸ばそうと。作戦が、うまく行った」と満足そうに、「休み明けにしては良いゴルフが出来た」と、絶好の滑り出しだ。

3週間は、充実のオフだった。午前中は契約先ドームのトレーニングジムに入り浸り。
「2日に1ぺん」の割合で、みっちりと体を鍛えなおした。
汗を流すと「ゴハンが美味しい」。
食もすすんで、体重は3㌔増えたが、久しぶりの実践は「おかげでスイングが安定していた」と、その効果はあった。

そして夜はテレビでスポーツ観戦。サッカーは実践のほうはあまりのハードさに「3分も持たない」そうだが、観るのは昔から大好きだ。「なでしこジャパンの活躍は、予選からすべてみた」。決勝戦ももちろん、「最後のPK戦までばっちりみた」。

合間に仮眠を取って、先週の全英オープンも「全部みた」。
今年40歳。ダレン・クラークの優勝は歳も近く、彼が来日した際は同じ組で回った縁もあり、「すごく感動した」という。

改めて思った。「あそこまで熱くなれるのは、やっぱりスポーツしかない」。千葉県浦安市の在住で、自らも被災者という立場もあり、日本が全体的に元気をなくしている今だからこそ、なおさら思う。
「地味な選手」を自覚している分、「自分が“魅せる”というのは、ないとは思うが」と、苦笑いで謙遜しつつ、「ゴルフでも、そういうのが出来たらいいなと思います」。
いよいよ夏本番の日本列島を、今度は自分たちの手で、熱く盛り上げる。

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