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〜全英への道〜ミズノオープン 2011

金庚泰(キムキョンテ)が2位タイ浮上

昨年の賞金王が、自信をつけて舞い戻った。強い風が吹き荒れる中で、ボギーなしの68。前半4つのバーディも、後半のインコースで耐えた。「3〜4メートルのパーパットをすべてしのいだ」と胸を張る。

「この風の中で、ノーボギーは最高ですね」と、納得の2位タイ浮上。
本場のリンクスコースを彷彿とさせるここJFE瀬戸内海ゴルフ倶楽部で、さっそくかの地に思いを馳せる。

すでに出場を決めている今季メジャー第3戦、全英オープン。「今度こそ、上位で終わる」と、気合が入る。

先週の全米オープンは、3日目を終えて9位につけながら、最終日に崩れて30位タイ。「来年の出場権のことが頭にあって。それがプレッシャーになってしまった」と振り返る。

つまり、かの全米NO.1決定戦でトップ10に入れば、シーズン終盤の賞金ランキングで125位に入って、来季のPGAツアーのシード権を得る可能性が高くなる。
金はそれを狙っていた。
「残念でした」と悔しがる金は、なおさら「次こそは」と気合が入る。

初メジャーは昨年の全英オープン。それから、さらに4メジャーを経験し、「行くたびに得るものは多く、また行くたびに自分が上手くなっていくことが実感出来る」と、金はいう。それだけに「これからもますます世界での経験を増やしたい」との欲がここにきて、一気に吹き出した。

今年念頭に掲げていたのは2年連続の賞金王。
しかし、ここにきて少し、気持ちが変わってきた。今季は世界メジャーや母国韓国ツアーとの掛け持ちで、日本で出場出来るのは20試合前後にとどまる見込みだ。
「その中でもう一度賞金王になるには、最低5勝はしないといけない」とソロバンを弾いて「それは無理です」と、そちらのほうはちょっぴり弱気に、その分「海外で良い成績をあげて、世界ランキングで50位に入る」と目標も方向転換。

「あとは、プレジデンツカップにも出場したい」と、もはやその視線ははるか世界へと向き始めている。

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