Tournament article
〜全英への道〜ミズノオープン 2011
全米組も会場入り
初出場にして、決勝ラウンド進出を果たした久保谷健一は、この日はプロアマ戦に参加して、時差ボケぶりを告白した。
「寝ても2、3時間したら、起きちゃう・・・。アルコールで治るんなら、もっと呑むんだけど」と、苦笑い。
前夜、火曜日の大移動も堪えた。
「ここまで来るのに、20時間くらいかかったし、成田から羽田に移動して、岡山に飛んで空港からまた車を運転して・・・。ハードですね。疲れました」と、ぐったりと肩を落として「遼クンはどうしてる?」。
周囲から、石川は火曜日に一度埼玉の自宅に戻り、この日改めてコースに向けて出発し、午後3時頃に到着すると伝え聞いた久保谷は、「じゃあ、ゆっくり出来たんだね。それは良かった。それが正解!」。
もっとも、5年ぶりに会場が変わった今年、石川にとってはまさに、ぶっつけ本番。
岡山県のJFE瀬戸内海ゴルフ倶楽部は「生まれて初めて回るコース」だ。
プロアマ戦のあと、せめて9ホールの練習ラウンドも可能だったが、しかし石川はあえて練習場に腰を据えた。
うねるフェアウェーに、脇を囲む丈高いブッシュ。まさに、本場のリンクスを彷彿とさせるコースは、「セントアンドリュースというよりも、ターンベリーの雰囲気」と、過去2度の全英オープンでの経験が、攻略の一助となりそうだ。
「でもイギリスと比べてウェットなリンクスだと思うので。ティショットでもランが出ないでしょうから、キャリーでデッドに攻めていきたい」。
予想される強風も、本場での経験を生かす。
「必要以上に低い球を意識するのではなく、高いボールでスピン量を少なくした方が、コントロールしていきやすい。去年の全英でも、サイドスピンが少なければ、高い球でも風の影響は受けないと感じている選手が多かったようなので」と、迷いはない。
不振を抱えていたパッティングも、「タッチとラインの読みが大事で、入らなかったときは、打ち方にとらわれすぎていたのかな」と、先週の全米オープンで原因も判明できた。
アメリカで、新しい練習法も思いつき、この日も練習グリーンで熱心に転がして、調整に余念がなかった。
懸念される体調面も、「昨日は14時間のフライトで、少し体がふわふわした状態ではありましたが、今日は思った以上に良い練習が出来て。ショットもかなり良いと思う」と死角はない。
そして仕上げは、地元名産の力を借りる?!
「あとは時差ボケ治しのキビ団子があれば」と笑った。