先週まで13試合が終了して、韓国選手のチャンピオンはすでに６人。うち５人が初優勝でもうひとり、金庚泰（キムキョンテ）は昨年の賞金王である。

昨今の韓国勢の活躍には目覚ましいものがあるが、「今週も、また僕ら韓国人が来ますよ」と言ってニヤリと笑ったのが、キムだった。

この日はスタートの10番で２メートルのバーディチャンスを決めたものの、次の11番で６メートルのパーパット。ボギーも覚悟したピンチをしのいで「良い気分になった」と、12番、13番でいずれも２〜３メートルを沈めて連続バーディを奪った。

そのあとは、ほとんど危なげなもなく、ボギーなしの67で上がってきた。
ここトーシンレイクウッドゴルフクラブは、落としどころが狭くて、アップダウンがきつい。「日本選手はみんな、大変だと言ってますけど、韓国のコースはみなほとんどがこんな感じで、そういう所で練習してきた僕らは、むしろ慣れてるんですよ」と、キムは言う。

「今週もまた、韓国の選手が頑張ります！」。
もちろん、本人も“７人目”のヒーローになるつもりで満々。
「今週は、スーパースターがいないですから」。

庚泰（キョンテ）と、現在賞金ランクで１位につける石川遼が、揃って出場していない今週は、「僕らには、すごいチャンスです！」と気合を入れて、「そのために一杯練習します」とホールアウト後は即、練習場に向かった。

• 金 庚泰
• 石川 遼