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東建ホームメイトカップ 2012
上田諭尉(うえだゆい)が2位タイ浮上
「それが以前の俺だった」と笑う。
めっぽう飛ばすかわりに、めっぽう球も曲げる。「そして、ミスして怒る。それが前の俺」。
だが今年38歳を迎えて「怒れなくなった」。ついに40歳を目前に、「怒っても、しょうがないし。年取って切れてたらかっこわるい」と、自制も働くように。
早朝のスタートの10番ではアゲンストの風に、「どヒールに当たった」というミスショットも相まって、ティショットが220ヤードしか行かなかった。ティーインググランドで一応はガクン・・・と、首をうなだれてみせたが笑みは消えない。
キャディの柏木一了さんの「前に飛んでりゃ、それでいい」との言葉に、すぐに気持ちを立て直して、パーセーブだ。
ゴルフの内容も大人になった。
以前はパワー全開でクラブを振り回していたものだが、いまは天候やコースコンディションなど条件を加味して加減して打てる。
特に、この日は早朝の強い風に「今日はバントのサインばっかり」。
ショットも、パットも「そーっと打つ感じ。このコースは狙っても、簡単にバーディがとれるコースじゃないから。我慢しとけば、なんとかなる」との言葉どおりに優勝争いに加わった。
開催地は三重県のすぐお隣の岐阜県は大垣市出身の準・ご当地プロは、大会2度目の優勝で円熟のゴルフを披露できるか。