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東建ホームメイトカップ 2012
片山晋呉は弟子と揃って4位タイ
62はさすがの片山にも計算出来なかった。下から1日9アンダーを出されれば、この混戦ではどうしようもない。
「しょうがないでしょ、向こうに気持ちよく行かせちゃったからね」と、5度の賞金王はさばさばと上がってきた。
「自分には悪いのもないし、優勝争いも出来たし、最初にしては上出来でしょう」と、表情も明るい。
ツアーに6人しかいない永久シード選手が燃え尽き症候群にかかり、勝ち星からも見放されてもう3年がたつが、今年はこれまでの開幕戦とは明らかに違う。
「去年は何となく、経験してきたことでごまかしながらやっていたけど今回は、結果は悔しいけど内容はよくなっているし、これからハマることを期待したい」。
それに、このオフに手塩にかけた弟子の成長を感じられた初戦でもあった。
恒例の宮崎合宿で、1ヶ月も一緒に過ごした冨山聡は最終日を石川遼と、優勝したジョーンズの組で飛ばし屋2人に挟まれて、「リキみました」と、出だしから2連続ボギーを打って、「今日は80を打つかと思いました」と冷や汗をかきながらも耐えた。
18番では、奥からのチップインで締めて、上がりの4連続バーディで盛り返して、師匠と並んで4位タイフィニッシュ。
弟子の初シード元年の初Vにも期待がかかる幕開けに、片山にはそれもまた楽しみなシーズンになりそうだ。