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VanaH杯KBCオーガスタゴルフトーナメント 2012

5位の松村道央は今季3戦目の予選通過

早朝は6時半に、16番グリーンに舞い戻った。前日初日に悪天候のために、中断していた第1ラウンドの残り競技を消化するために、この日は朝4時に目覚ましを鳴らした。早起きした甲斐はあった。

3メートルは、嫌な距離のパーセーブから始まった2日目は、18番で奥から20ヤードのチップインバーディで締めくくると、引き続きスタートした第2ラウンドで、ボギーなしの68。

6番では左奥から15ヤードのアプローチを直接入れて、1日2度のチップイン。
「ボギーになりそうなところからバーディを奪って、流れが来た」と5位タイに浮上して、安堵の笑み。
「そろそろやばいと思っていたので」。

ツアー通算2勝の選手が今季はまだ予選通過が2試合というていたらく。
それでも「僕は、もともと序盤が良くないので」とのほほんとしている弟子に、「巨人のV9を更新するんと違うか?」。
確かに、谷口徹が言うとおり、今週ももし決勝ラウンドに進めなかったら、9試合連続の予選落ちとなるところ。
それすら自覚していない様子の本人になり変わり、そんな皮肉で指摘してくれた師匠の気遣い。
「僕よりも、回りが心配してくれていて・・・」。

そして何より昨年12月に、結婚したばかりの妻・香織さんだ。
いつも「そのうち良くなるよ」と、明るく言ってくれたものだが、さすがに先週は「そろそろ頑張ってよ」。7つ上の女房に尻を叩かれ、いよいよその気に。

「結婚してから悪くなった、とは言われたくない。ちょろっとそんなことを考えた」と、ようやく悪い流れを断ち切った。

実に4ヶ月ぶりの予選通過は、一転してV争い。
「秋に向けて、いい流れで行けそうな気がしてきた」と、ようやくエンジンがかかりそうだ。

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