ANAオープン最終日には、地元の北広島市でスナッグゴルフを楽しんでいる小学生たちが、プロと手を繋いでティーインググラウンドに導く、「キッズエスコート」が行われ、タイトル獲得を目指してスタートしていく選手たちを応援した。
誰と手を繋げるかは、恒例のくじ引きでスタート前に決めるが、優勝した藤田寛之を引き当てたのは、北広島市立西部小学校5年の三橋昇平くんと同じ西部小学校2年の千葉蒼太くん。
そしていよいよ最終組のスタート時間がやってきて、藤田と手を繋いで大ギャラリーの拍手の中へ飛び込んでいき、無事にエスコートの大役を果たした昇平くんは、「手が大きくて温かくて、そしてとても落ち着いていてカッコよかった。」と臨場感あふれる感想を話し、蒼太くんは、「歩きながら話しかけてもらって、年令と学年を聞かれたけど、恥ずかしかったです。」と照れ臭そうに話した。
というのも、ANAオープン最終日の9月16日は、偶然にも蒼太くんの8才の誕生日と重なった。「今日は僕の誕生日です。」と伝えるつもりが、照れ臭ささから伝えられなかった。
そんな蒼太くんの小さな手から藤田の手に、目には見えない小さな力が伝えられたことは、結果から見ても偶然ではなさそうだ。
そして藤田の優勝を家に帰ってテレビで知った蒼太くんは、「優勝おめでとうございます。手を繋げて嬉しかったです。」と、これまた照れ臭そうに電話口で伝えてくれた。
北広島市では、スナッグゴルフ対抗戦JGTOカップ全国大会における社会貢献活動の一環として、小学校でスナッグゴルフ用具を導入しており、2007年から始まった小学校への普及活動は、昨年までに市内8校全校への導入を完了した。
そして、この全国大会を支えるのがANA全日本空輸株式会社で、全国から参加する児童たちの、航空機利用に関しての支援を続けている。
尚、この日のキッズエスコートに参加してくれた児童たちは、翌日に札幌北広島ゴルフ倶楽部で開催される、第4回北広島スナッグゴルフ大会札幌北広島GCカップに出場し、プロと手を繋いだ余韻をそのままに、練習の成果を競い合う予定だ。