先週のキヤノンオープンで、１年ぶりのツアー通算10勝目を達成したとき、専属キャディの福田央さんに言われた。

「俺、２週連続優勝をやってみたいんだ」。

今週は、日本一決定戦。日本オープンはどの選手も目の色を変えるタイトル。しかし、本人のテンションは低かった。
「俺的には再来週のほうが・・・」。
２週後は、契約メーカーが主催のブリヂストンオープン。しかも、開催地は地元も地元。実家が自転車でも５分という千葉県の袖ヶ浦カンツリー倶楽部が舞台だ。
今年も同大会３勝目にむけて、照準を合わせてきた。

冗談で、福田さんに言った。
「じゃあ、来週休んで、再来週にしようか」。
「だめだよ。それじゃ“２週連続”じゃなくて、“２試合連続”になっちゃう」と、即座にダメ出しされて、「でもおれはどちらかというと、再来週に勝ちたいんだ」。
「じゃあ来週も、再来週も勝っちゃえばいいよ！！」。

つまりは３週連続Ｖ。
相棒の贅沢な“おねだり”に、さすがの池田も呆れて「お前は欲張りな男だねえ・・・」と苦笑いでため息をつきながらも、まんざらでもない。
大会は77回目という長い歴史も、今年は初めての沖縄開催に「観光がてら頑張ってくる」という剛胆さで、千葉に“うちなー土産”を持ち帰れるか。

• 池田 勇太