Tournament article
ダンロップフェニックストーナメント 2012
はたちのアマチュア、松山英樹さんが16位タイの好発進
前半の11番で、10メートルのバーディトライは「入れ!と叫んだら、入っちゃった」と、笑った。
「あんなのラッキーでしかない。今日は他にもボギーになりそうなのがたまたま入ったり、そういうのが2つ3つあった。それがなかったら、いくつ打ってただろうという感じ」と、この日はピンチに幾度も冷や汗をかいたからこそ、なおさら同組の世界ランカーに尊敬のまなざしを送った。
スペインのアルバロ・キロスは、欧州ツアーきっての飛ばし屋。191センチの長身は、しかしそれだけリスクも多い。
飛ばすかわりにスタートから曲げまくり、見ているこちらがひやひやするほど。
だがそれでもスコアは1アンダー。松山と、仲良く16位タイで並んだから驚いた。
確かに飛ぶが、それ一辺倒ではない。
「どんだけドライバーを振っても、アプローチとパターでリカバリーが出来る。だから、スコアをまとめていける」。
ということは……。
「曲げなければ、どんなスコアになっちゃうの!?」。
改めてぞっとした。
そして改めて、痛感した。
「僕もまずは、パットの練習をしてからドライバーの練習をしようと思う」。素直に心に命じた初日でもあった。